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pythonの環境構築
手っ取り早く統合開発環境をディストリビューション(パッケージを流通・分布)してくれるAnacondaをインストールしましょう。 Anaconda(アナコンダ)はpython(パイソン)言語の本体と共に豊富なライブラリ(付属プログラム)がインストールされて色々なコマンド(命令)が利用できるようになります。
統合開発環境と難しい漢字で表現していますが、鍋を買ったら具も付いてくるって感じですね。(無料ですが♬)
Anacondaの公式ホームページは https://www.anaconda.com/distribution/
です。 最新のpythonのバージョンは2019年現在で3.7.3が最新です。
このページのDownloadをクリックして以下の画面に進みます。
Windowsをお使いの方はWindowsプラットフォーム用の画面が表示されていると思いますが、適宜読み返してセットアップしてください。
Python3.7version の 64-Bit Graphical (653MB) を選択します。
ダウンロードが完了するとダウンロードフォルダに以下のパッケージが確認できます。
パッケージをダブルクリックしてインストーラを起動します。
あとは案内に従ってインストールを進めてください。
Anacondaの利用方法
AnacondaアプリのアイコンをダブルクリックするとAnaconda Navegeter(アナコンダ ナビゲーター)が立ち上がります。
ナビゲーターの説明はここでは詳しく説明しませんが、興味がある方は個々に調べてみてください。 上記画面の右上に表示されているJupter Notebook(ジュピター ノートブック)はプログラムコードの記述や実行とファイルとして保管ができるので、とても便利です。
アナコンダはインストール時にPython言語での開発や学習に必要なものを同時にインストールしてくれています。
この先はMacではターミナル、Windowsではコマンドプロンプトを利用したり、Visual Studio Code(ビジュアル スタジオ コード)などのエディタを使って学習を進めていきます。
Visual Studio Codeのインストールについては公式サイトや多くの方が説明されていらっしゃいますので、ここでは割愛します。
学習を進める前に是非、準備されることをお勧めします。
Python 基本構文の学習 No.1
ここでは構文と題していますが、文法と読み替えていただいて構いません。
まずはシェル(コマンドプロンプトもしくはターミナル)を起動してください。
pythonには基本的ルールとしてインデントがあります。
インデントとは”字下げ” のことですが、pythonでは1つのステートメント(文)でインデントを行なって1つのブロックを作ります。
百聞は一見に如かずですのでやってみましょう。
シェルにpythonと記入します。
anacondaをインストールできているとインストール時に”.bash_profile”にPATH(パス)を自動的に記述されるので、pythonコマンドが使えるようになっているはずです。
これで直接シェル内でpythonが実行できます。簡単なステートメントを描いてみます。
1行目の a = 1は a に1を代入するという意味です。この場合の a を変数と呼びます。記号の間に半角のスペースを入れていますが、文を読みやすくするためで、皆さんもできるだけ詰めて記述するのではなく、適宜スペースを入れて記述する癖をつけてくださいまし。
2行目も同様です。1行目を書いたらreturnまたはenterキーを押して改行して進めます。
3行目の if (a+b<4): は”もし a と b を足した値が 4 より小さいなら” 次の4行目を出力してくださいね。という命令になっています。
5行目の else はそうでない場合の処理を記述しています。
最初にaとbの値が決まっていますからelseはいらないといえばいらないのですが、変数a と変数bの値が変わった場合のことも考えての記述です。
エディタなどでファイルとして保存した場合の実行を後で示しますので、本題に戻ります。
3行目と4行目に注目してください。
4行目の左側に . . . と出た後に見えないですが、半角のスペースが4つ入っています。このスペースをなくすとどうなるか?
print(‘正解です’)を記入した後にリターンキーを押すとエラーになります。
IndentationError: expected an indented block
インデントエラー:インデントされたブロックが必要です
と出て先に進めなくなります。3行目から始まり4行目までは1つのブロックになるので、3つ以上の半角スペースを入れましょう。Pythonの公式チュートリアルでは4つを推奨しています。
決まり文句のHello World!の表示
print()関数と文字列
先の項でも使用しましたが、文字や結果の表示にprint()関数を使ってHello World!を表示してみます。
( )の中に表示する内容を記述するのですが、文字列の場合は ’ シングルクォーテーションまたは ” ダブルクォーテーションで囲みます。
記述する同じ文の中にクォーテーションが重なってしまう場合は適宜使い分けます。 例えば print(’bug’s’)とするとエラーになります。 bug’sなどの複数形の文字を利用したい場合は print (“bug’s”)のようにするわけです。
変数に文字列を代入してprint関数を用いて表示してみます。
pythonには色々な組み込み関数があります。printもその1つです。組み込み関数がどのような場面で使えるかや記述方法はその都度説明をしていきます。
プログラミングで関数は数学のような形になっています。
関数xに引数yを与えて処理方法を示して実行すると戻り値を返すといった形です。 なかには引数が無い場合や戻り値を返さないものもあります。
関数は組み込み関数だけでなく、自分で必要な関数を作ることができます。
これについてはオブジェクト指向や手続き型の説明が必要になりますので、次回の項に記載していきたいと思います。次回はVisual Studio Codeでファイル操作とシェルを連携して学習をしてみたいと思います。
今回はここまでです。お疲れ様でした。